翌日、「早めに受診した方がいいですよ」と眼科の先生に言われていたので、張り切って早起きをして病院に向かいました。
病院の受付に着いたのは、午前7時ちょっと前。
大勢の人がイスに座っているのを見て、「初診の人がこんなに待っているのか!?」と驚いたのですが、その大勢の人々は再診の患者さんでした。
再診の人が午前7時前に何十人も待っているというのも驚きではありましたが
何と初診は私が一番乗り!
診察申込書に記入して、初診の人用のイスに腰かけました。
知らなかったのですが、初診の診察券の発券は8時、受付は8時45分から。
・・・
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朝が苦手なのに、ちょ~っと頑張りすぎたな~。
もう少し寝られたのね、グスン。
しばらくすると、2人目の新患さんがやってきた。
ご近所に住む老齢のご婦人らしい。
2人とも暇なので、どちらともなく話しかけ会話が始まる。
病気はデリケートな問題なので、取りあえず自分の事から話すことにしました。
「網膜剥離になってしまって、手術をするんですよ」と言うと
そのご婦人のお母さんも網膜剥離になったことがあるとの事。
「そうなんですね」と驚く私に、
「両目同時に全部剥がれてしまってね、緊急入院をして緊急手術になってしまったのよ」とご婦人。
「両目同時にって、そんなこともあるんですね!」
片目でも大変なのに、両目でしかも網膜が全部剥がれるって・・・
「その後ね、やっぱり元のように見えるようにはならなかったのよ」
「ほ・・・
本当に・・・
・・・大変でしたね」
黄斑が全部剥がれてしまったら、視力が元に戻るのはやはり難しいのか・・・。
その昔、網膜剥離の手術をした私の兄は、今でも物がゆがんで見えるらしい。
黄斑の部分まで剥がれなかった私は、ラッキーだったのかもしれない。
その後、診察券の発券までおしゃべりをして、その後夫人とは別れたのでした。